第60棟目:ソライエ流山おおたかの森

公式HPより

本日の物件

こんにちは、餅つき名人です。本日の物件はリクエストをいただいた「ソライエ流山おおたかの森」です。

流山おおたかの森は開発著しい街で新築マンションが雨後の筍のように建設されています。個人的にはこのような急造の新興住宅地に住むのはリスクがあると考えています。学校、病院などの社会インフラが人口の急速な増加に追いつけないからです。行政というのはいつも後手に回るものであり、勝手に夢と希望を抱えて移住すると酷い目にあうことがあります。つまり、これから伸びる街はまだ未熟な街でもあるのです。

さらに地域No.1のクオン流山おおたかの森が完売してしまっているので、今後建設されるマンションは最高でも2位にしかなれません。おまけに2位の座は常に次に建設される新築マンションに脅かされるのです。1位以外は全て最下位であることはビジネスの世界ではよくある話で、マンションも同様で資産価値を重視するのであれば地域No.1のマンションを購入しなくてはならないのです。

ただ、そんな私のマイナス思考とは裏腹に、実際に住んでいる知人・友人は街の未熟さにうまく妥協しながらも楽しく生活しています。もしかしたら私の取り越し苦労なのかもしれません。そんな未熟な街の地域No.1になれない当物件が買いなのか早速レビューしてみましょう。

なお当レビューは「私が買いたいか」という個人的主観が評価基準です。マンションに求める条件は十人十色ですから、私の評価基準が皆さんの評価基準と異なって当然です。たとえ当レビューの結果が悪くても、ご自身の評価基準で合格であれば迷わずご購入ください

他人が推奨する株を購入して金持ちになった人間がいないのと同じです。当ブログの素人レビューを素直に信じてしまう方がいるので念のためお断りしておきます。それでは、しばらくの間よろしくお付き合いください。

>> 流山おおたかの森の過去のレビューもご覧ください。
>> レビューで使う評価軸はこちらをご覧ください。
>> モデルルームに行く前にこちらをお読みください。
モデルルーム

得点

チェック1:東京・品川・新宿まで30分程度→落第

※ 当項目はどれだけ便利な駅なのかという駅力を判定します。

最寄り駅のTX流山おおたかの森駅から東京駅まで46分、品川駅まで55分、新宿駅まで56分ですので落第です。

物件HPには東京駅まで27分と記載されていますが路線案内で検索すると7時30分発では46分もかかります。物件HPには「快適なアクセス」とも記載されていますがこの結果が快適だと思う人はいないでしょう。

よくTX沿線のマンションの謳い文句には「都心直通」や「都心の秋葉原までXX分」などと書かれていますが、総武快速線利用者の私にとって秋葉原駅に直通であることがどれだけありがたいことなのか全く理解ができません。トイレがウオッシュレットであることを自慢されるようなものです。そんなの当たり前でしょ?

>> 交通の利便性が良いというのはこういうことです。

チェック2:食べログの店舗数400件以上→落第

※ 当項目は飲食店の数で駅力を測定し、売却時の客付きを判定します。

流山おおたかの森駅で検索したところ95件の結果になりました。新興住宅地ゆえに魅力ある飲食店が少ないのは仕方のないところですが、総武線の一番地味な平井駅ですら243件の飲食店が存在するのですから冒頭で紹介したように街の未熟さは相当なものです

飲食店の数は街の活気、外から人を呼び寄せる駅力のバロメーターです。マンションの資産価値が保たれている街で飲食店が少ない街など皆無です。95件しか飲食店がない未熟な街で、さらに膨大なライバルがいる状態でも当物件を売却できると考えるのは少々無理があります。

当物件を検討されている方は当物件を築20年でも買いたいか冷静に考えてみる必要があります。築20年のマンションは錦糸町駅徒歩10分圏内ですら売却に時間がかかるのです。流山おおたかの森という郊外の田舎町で築20年でも売却できるマンションはどのようなマンションなのか把握しておかなければなりません。

チェック3:駅から徒歩5分以内→合格

※ 当項目は資産価値の土台となる駅距離を判定します。

駅徒歩4分ですから合格です。ただ大規模マンションなので敷地内の移動を考えると素直に合格とも言い切れない部分もあります。また、東京駅までの所要時間46分は総武線だと千葉駅に相当します。千葉駅相当だと聞くと大したことないなと思うのは総武線ユーザーだけでしょうか。

チェック4:安定した地盤であること→合格

※ 当項目は地盤の強度を測定し、自宅が非常時の避難場所になり得るか判定します。

当物件の地盤は関東ローム台地なので大きな問題にはならないでしょう。

チェック5:残債割れにならないこと→合格

※ 当項目は残債割れのリスクを判定します。

試算結果

購入時 :価格4,100万円(71m2・坪単価190万円)
5年後  :残債3,578万円、売却3,500万円(坪単価162万円)、収支▲78万円
10年後:残債3,036万円、売却3,300万円(坪単価153万円)、収支+264万円

新興住宅地である流山おおたかの森の資産価値の試算はデータが少ないので正直言って難しいです。SUUMO を見ると新築と同じ価格帯で部屋が売りに出ていますが成約する事はないでしょう。常に新築マンションが供給されるこの街で新築マンションと同じ価格で売れるはずがないからです。ましてや当物件は十把一からげの凡庸なマンションです。地域No.1のクオン流山おおたかの森とは違うのです。

では新築マンションの価格からどのくらい下げれば中古にも目を向けてくれるでしょうか。10%では足りないでしょう。他の地域の事例などを参考にすると「築年数+10%」程度の割安感がないと成約しないと感じます。

もちろん「そんな事はない我が家は唯一無二の特別な部屋だ。10年後でも買値と同額で売れるはずだ。」と言う人もいるでしょう。そこは個人の自由です。信仰の自由は保証されていますから思う存分に祈るといいでしょう。

さて結果についてコメントします。計算したところ年間の下落率が標準の2%と同じになりました。悪くない結果ですが10年目以降には注意が必要です。普通のマンションは10年目以降の資産価値の下落は緩やかになるのですが、当物件は同じような築年数のマンションが周囲に多数あるため10年以上の築年数になると価格競争になる可能性があります。

当物件のような凡庸なマンション同士が売却時に優位性を出すには価格を下げるしかアピールポイントがなくなるのです。ピカソやゴッホの絵が価値を持つのは希少性が故であり、マンションもまた希少性がなければダメなのです。

試算結果としては合格ですが、当物件を売却するのであれば10年目までにするべきでしょう。築年数が経過するほどに売りづらくなり、30年後には誰も買い手がいなくなる可能性すらあります。都心にある築30年を超えても新築時と同じ価格で取引されているヴィンテージマンションには絶対になりません。アヒルの子はアヒルでしかないのですから築浅での売却に徹するべきです。

>> 過去最高の資産価値のマンションは横浜にあります。
>> 無理のない予算を知りたい方はこちらをどうぞ。

チェック6:家賃よりも安いこと→合格

※ 当項目は賃貸との優劣を判定します。

比較対象は駅徒歩3分のシティテラスおおたかの森ステーションコート(73m2/築7年/14階)です。築年数こそ経過していますが、広さ・駅距離・階数は上なので総合的にはほぼ互角の相手となります。そして結果を見ると購入の方が有利と判断できます。

ただ住宅ローン控除と10年後の売却益を除外すると月々の支払額が家賃と大きく乖離するのは懸念点です。もし当物件を賃貸に出したとしたら赤字になってしまうからです。要するに当物件は投資目線では購入するに値しないということです。別に実需なので投資目線は不要なのかもしれませんが一つの目安としてチェックしておきます。

購入の場合

支払額    11.1 万円(10年固定0.75%)
管理費修繕費   2.0 万円(仮)
固定資産税    1.0 万円(仮)
諸経費         3.3 万円(往復)
専有部修繕費 1.0 万円
ローン控除    ▲2.9 万円
10年後の価値▲2.2 万円(お金が戻ってきます)
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合           計    13.3 万円(10年平均)

賃貸の場合

家賃    15.3 万円
諸経費        1.5 万円(敷礼金・更新料・保険料等)
=====================
合        計  16.8 万円(10年平均)

>> マンションを購入しないという選択もあります。
購入と賃貸
>> 金利は固定金利の方が安心です。
>> 手付金は満額払ってはいけません。

チェック7:目立つこと→落第

※ 当項目は売却時に指名買いが発生するかを判定します。

周囲には似たような凡庸なマンションが建ち並んでいますので当物件も十把一からげにされる事は間違いありません。またクオン流山おおたかの森には絶対に勝てないのも厳しい現実です。クオンに勝てなくても売却時にだれか一人は気に入って買ってくれると思っている方は売却時に厳しい現実を目一杯味わうことになるでしょう。

中古検討者は新築よりも中古を選べる柔軟な人たちなのです。新築マンションしか検討できない視野の狭い人たちではありません。そして、割り切りができる分だけ徹底的にシビアでもあります。はっきり言ってそのマンション自体に圧倒的な魅力、つまり希少性がないとまともな値段では売却できないのです。芸能人や胡散臭いプロモーションなどの子供騙しは売却時には一切通用しません。私も今回の自宅売却でそのことを嫌という程に思い知らされました。

そして再三繰り返しているように当物件は他のマンションと同様になんの特徴もない凡庸なマンションです。築浅の場合はまだなんとかなりますが、築年数が経てばこの凡庸さが資産価値に大きな影を落とすことになるのは確実です。

チェック8:柱が室内に食い込んでいないこと→落第

※ 当項目は建物の設計の贅沢さとデベロッパーのヤル気を判定します。

思いっきり食い込んだ柱にデベロッパーの無気力さを感じます。そして長谷工の十八番である玄関扉を開けると廊下に飛び出る設計も健在です。要は玄関扉を開けたら廊下を歩いている人にぶつかる可能性があるのです。このような設計のマンションでは廊下は実際の半分しか歩くことができません。当物件は居住者のことを無視して自社の利益を優先させた立派なコストダウン物件なのは間違いないでしょう。

チェック9:洗面所の入り口が廊下にあること→落第

※ 当項目は建物の設計の贅沢さとデベロッパーのヤル気を判定します。

普通のマンションは1LDKでも洗面所の入り口は廊下に設けます。直近でレビューしたMID TOWER GRANDディアナコート目黒はまさにそうでした。当物件の間取りを見れば合格ではない事は明らかです。コストダウン全開物件ですから予想通りではありますが、居住者に対する配慮は皆無です。当物件の設計は女性目線とは正反対の品質です。

>> 間取りについてはこちらをご覧ください。

チェック10:家族の思い→落第

※ 当項目は評価者の個人的価値観を満たすかを判定します。

抜群の交通利便性(秋葉原駅までなら6分)と楽しいナイトライフが同時に満喫できる錦糸町から、まともな飲み屋すらなくチェーン店ばかりの退屈で未熟な街に引っ越す理由がありません。都心マンションを購入したバツイチ独身男には流山おおたかの森は退屈すぎるのです。

結果

結果は40点となりました。コストダウン全開で居住者への配慮が皆無の当物件ですが、値下がり余地が少ないので不動産としては悪くない結果でもあります。建物に魅力がないと言ってもプレハブよりはマシですから家賃よりも安く住めるという1点を心の支えに購入するのは現実的な選択肢としてありだと思います。

総評

タレントを使うのは苦肉の策

当物件の公式HPを見てみると不自然に加工されたタレントの画像が登場します。自社製品を売るときにタレントを起用するのは製品に特徴がなく売れる自信がないからです。つまりタレントを起用するマンションは売り手が製品に魅力がないことを認めているようなものです。

過去にレビューしたプラウドシティ大田六郷というマンションは売れ行き不振を挽回するためにタレントを起用しました。その効果の程度はわかりませんが、現在も絶賛売れ残り中な時点でお察しくださいということでしょう。

このインターネット時代の消費者は馬鹿ではありません。タレントを使ったからと言って検討者がマンションを欲しくなるような事はないのです。それどころかタレントを使う事で魅力がないマンションであることを逆説的に証明してしまうのです。

>> タレントを使うマンションの品質をご確認ください。

素人のアンケートに価値はない

また当物件は女性目線を売りにしています。公式HPでは5,000人の声というページがあり多種多様な意見が掲載されています。しかし素人の意見を集めても製品開発にはなんの役にも立たない事はよくある話です。試しに冒頭の意見を読んでみるとツッコミどころ満載で笑えてきます。当物件のターゲット層は昼間にワイドショーを見るような人たちなのでしょう。

この素人の無駄な意見を集めるのはマンションの品質を高めることが目的ではなく、「皆さんのことを考えていますよ」という売り手の偽りのファイティングポーズでしかありません。さらに言えばこの意見は売り手が自作自演している可能性もあるのです。世の中のプロモーションがよくやる手口です。

本当に女性目線のマンションなのか?

さらに女性目線をうたっている当物件の設備仕様を見てみるとごくごくありふれたコストダウンを最優先した長谷工の大規模マンションなのです。このマンションのどこが女性目線で作られたマンションなのか理解に苦しみます

幼い子供の予測不可能な行動は親であれば誰もが分かっていることです。子供に廊下は住居側を歩かないこと・走らないことと言っても無駄なのです。急に開かれた玄関扉と子供が接触する事故が起きないよう居住者に気を使わせることが女性目線なのでしょうか?

雨の日にベビーカーを廊下で使うときに突然開かれる玄関扉を避けるために、常に雨風も当たる廊下の外側を歩かせることが女性目線なのでしょうか?本当に女性目線・母目線で作られたマンションであれば、玄関扉が廊下に飛び出るような設計にするはずがないのです。

この女性推しのプロモーションで当物件が欲しくなるのか女性の方の意見を聞いて見たいものです。実は知り合いの女性数人に感想を聞いたのですが「内田恭子はちょっとね・・・」しか感想がなかったのです。タレントの人選ミスは間違いないでしょう。

子育て家族に優しいというレトリック

無理矢理感のある女性目線に加えて、子育て家族に優しいという当物件のもう一つの売りも胡散臭さが付きまといます。プロモーションで子供をダシに使うのは常套手段であり、魅力のないマンションをいかにして売るかという観点から子育て家族に優しいという売りがひねり出されたような気がしてなりません。

実際に公式HPの「子育てに優しい流山市」というページを見ても流山独自の具体的な子育て支援策は「駅前送迎保育ステーション」だけで「中学3年まで医療費助成」は多くの自治体が提供している当たり前のサービスです。さらにこの2つ以外は「人口増加率」「定住意向率」など子育てとは無関係の項目ばかり。「子育て環境をプロモーション中」に至っては「自称 会社役員」くらいの胡散臭さがあります。

本当に子育て家族に優しいのであれば「待機児童ゼロ(千代田区)」「出産費用助成60万円(港区)」「高校3年生まで医療費助成(北区・千代田区)」を上回る条件を提示すべきでしょう。もちろん財源のない流山市にこのような好条件を提示する体力はありません。他の自治体でも実施している当たり前の子育て支援をあたかも流山だけの特別かのようにアピールするこの胡散臭さは当物件そのものの胡散臭さに繋がってしまうのです。

単なる郊外の長谷工マンション

というわけで当物件はごくごくありふれたコストダウン全開の長谷工マンションだったのです。当物件が売りにしている「女性目線」も「子育てに優しい」も単なるこじつけでしかありません。完璧に凡庸な大規模マンションをどうにかして売り切らなければならない販売側の苦肉の策なのです。公式HPでアピールしている「品質」や「設備仕様」についても苦笑いしか出てこないのですが、死体に鞭打つようなものなので言及するのは止めておきます。

ウエリスおおたかの森との比較

ウエリスおおたかの森サウスステーションとの比較をリクエストいただいているので簡単に比較結果を記載しておきます。とはいえ「駅徒歩10分のマンションは検討する価値すらない。駅徒歩4分の当物件で決まり。」という二言で決着がついてしまいます。

当ブログの方々でも触れていますが「駅徒歩5分以内は絶対条件」なのです。つい先日に所有マンションを売却しましたが徒歩5分以上の我が家は売却で想像以上に苦労する羽目になったのです。実は当初の希望価格では売れなかったのです。都心直結の錦糸町でこの有様なのですから、流山のような交通利便性の悪い田舎町の駅徒歩10分は暗闇の中でサングラスをかけてジグソーパズルをするくらいのハンディキャップになってしまいます。

少しフォローをすると、間取りや設備についてはウエリスの方が上なので品質にこだわるのであれば残債割れ覚悟でウエリスを選ぶという判断もあります。

気に入ったのなら買っても良い

ここまで散々酷評しておいて言うのもなんですが、当物件を気に入ったのなら買ってもいいと思います。今更?とのツッコミもあるでしょうが、冷静に合格した項目を洗い出してみれば「損する確率は意外にも低い」ことが分かっています。郊外の長谷工マンションの最大の欠点は安普請なのに残債割れする点であり、当物件はそのリスクが少ないのです。その原因は当物件のデベロッパーが弱小企業だからです。もし当物件にプラウドという名前をつけた瞬間に残債割れが確定してしまいます。

>> プラウドの呪いをご覧ください。

マンションを選ぶには大胆な割り切りが必要

建築費高騰により新築マンションの価格はもう殿上人のいる世界のものとなってしまいました。さらにいい立地の中古マンションも新築に釣られて高騰してしまっています。当ブログの読者の方の中にはマンション選びを諦めた方もいらっしゃいます。もう正常な金銭感覚を持つ一般人がまともなマンションを購入することは不可能になってしまったのです。

そんな状況下でマンションを選ぶには大胆な割り切りが必要です。マンションを選べないという読者の方からの相談が届きますがその際に私は絶対譲れない条件を3つに絞ってそれ以外の条件は妥協するようにとアドバイスしています。私の場合は「交通利便性」「高級感」「資産価値」の3つを条件とし都心のマンションを購入しました。もっとも「予算内」という絶対条件を外したのですから何でもありになってしまいましたが・・・。

優先順位を満たす場合もある

もし当物件を検討されている方の絶対条件が、「予算内」で「新築」で「家族が暮らせる広さ」で「液状化の心配がなく」て「駅から近く」で「残債割れリスクが低い」であるならば当物件はピッタリの選択なのです。3つどころか6つの条件をクリアしているのですから申し分ないとさえ言えます。

反対に「胡散臭い販売手法」「実は大したことない流山の子育て支援策」「周辺のライバルと比較して突出した魅力がない」「コストダウン全開の建物」「うんざりする間取り」「貧相な商業施設」あたりは妥協する必要があります。ただこのくらい大胆に割り切らないともうマンションは選べないと思います。

最後は自分で決める

冒頭でお断りしたように他人の言うことを鵜呑みにして金持ちになった人はいません。このレビューの結果は気にせず、ご自身の譲れない条件を大切にして当物件が条件を満たしているのなら迷わず購入していいのです。人に薦められた服よりも自分が気に入った服を着る方が気分はいいはずです。

終わりに

お疲れ様でした。もはやマンションレビューではなく、コラムのようなスタイルになってきていますが、このレビューがマンションを探している方にとって参考になれたならこれ以上の喜びはありません。

もちろんマンション選びに正解はありませんので最終的にはご自身の判断を大切にしてください。ただ当物件の購入を決意されたとしても、一度は不動産コンサルタントに相談してみてください。見落としている事実があるかもしれませんし、何も見落としがなければ安心して契約できると思うのです。

それでは今日はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました!!

>> 不動産のプロに頼るメリットはたくさんあります。
不動産コンサルタント
>> 反対に相談してはいけないプロもいます。

22件のコメント

blogの評価を信じて当該マンションの購入を諦めましたが、そこらの都内の物件よりも資産価値上がってるのを見て今更後悔して身悶えてます。
(自己責任なのは勿論承知ですが)

バツイチ男さん若干、本当に若干ですが、郊外のファミリー物件を低く評価しがちじゃ無いですかね?
都心のタワマンが最強なのは誰でも知ってる訳で、こういう郊外の穴場のような物件を積極的に教えて頂けると助かります。
応援してますので引き続き頑張ってください。

マンションを購入するのにはそれなりの勉強が必要です。その勉強がマンションを買う勇気を生み出すからです。勉強を怠ればマンションを買うことはできません。勉強を怠った結果、高騰するマンション価格を指を加えて見ている苛立ちはお察しします。不甲斐のない自分自身を責めるのではなく、その怒りを当ブログのコメントで晴らすのは正しい行為です。

私が先日売却したマンションは数十%の値上がりでした。そのマンションは当ブログが公開しているマンション評価基準で90点であり当ブログの評価基準に対する自信を深める結果となりました。ちなみに2回目の売却をしたマンションの得点も90点でした。

統一した評価基準を使って検討しているマンションを横並びに比較すれば最も優れたマンションが見つかるのは当然です。そして、その中から最も優れたマンションを購入すれば住むのはもちろん売却しても幸せを手にできる確率が高まるのです。勝負事で勝つのは最も高い確率に賭けるのは世界の常識です。それでも負けることがあるのも勝負事です。勝負事に絶対はありません。それでも高い確率に賭けることが最終的な勝利に結びつくのです。

同時期に40点以上の評価を得ているマンションが他にあるのに、あえて40点のマンションを選ぶのか私には理解できません。たとえその40点のマンションが結果的に値上がりしたとしても、勝負事に対するアプローチとしては失敗なのです。当ブログをお読みいただいている読者には少なくとも正しいアプローチをしてほしいと願ってブログを書いています。

多くの示唆に富んだコメントをありがとうございます。頂戴したコメントはまさに2023年にマンションを買っていない人の典型的な内容です。そして当ブログのコメントにあるあるの強烈な大喜利にもなっていることを私は見逃しません。

このレビューでは資産価値の判定項目である「チェック5」「チェック6」は合格にしています。また、総評でも「気に入ったのなら買っても良い」と明言しています。このレビューを読んでどうして購入を諦めるという結論になるのか理解ができません。郊外で資産価値を最優先にしているのであれば該当のマンションを買うという結論にしかならないはずです。

このレビューを読んだ読者から「郊外でも資産価値が保たれるのであれば安心して購入できます」とまで感謝の連絡をいただいているのが現実です。文章を理解することができない最近の若い人というネタをさらりと盛り込まれている笑いのセンスには脱帽です。

また、応援していますとファンを装っていますが、当ブログを応援してくれている方は漏れなく「餅つき名人さん」と読んでくれます。こんな特徴的なペンネームを無視して「バツイチ男さん」と書いている時点で当ブログを読んだことがないことは明白です。また、「バツイチ」というネガティブなワードをわざわざ選択する人は当ブログに対して非好意的であることも過去の傾向から判明しています。

逆にお聞きしたいのです。このレビューの前後で「グランドメゾン目白新坂」「MID TOWER GRAND」「シティタワー大井町」という「買い推奨」をしているマンションもレビューしていますが、当ブログをお読みいただいているのであればなぜこの3つのマンションのいずれかを購入しなかったのでしょうか?

そして、当ブログをきちんと読んでいるのであれば「中古マンションのススメ」も読んでいるはずです。該当のマンションよりもさらに割安だった周辺の中古マンションを購入しなかったのはなぜでしょうか?上記の3つのマンションは予算が届かないという言い訳がありますが、周辺の中古マンションは予算内で買えたはずです。

そもそもの話で資産価値、つまり金銭的な損得を優先していて当ブログをきちんと読んでいるのであれば、このレビューが公開された2018年に株を購入しているはずです。マンションを買うよりも株を購入する方が金銭面で有利であることは当ブログを読んでいただけているのであれば自明です。

2018年に4,100万円を全世界株式インデックスに投資していたら2023年には7,148万円になっているのです。賃貸を選択して家賃を払ったとしても十分な値上がりです。一方のソライエ流山おおたかの森はいくらに値上がりしているのでしょうか?SUUMOの売出価格を鵜呑みにしてマンション価格が値上がりしていると騒ぐのは慌て者の証拠ですのでご注意ください。売出価格で売れるほど中古取引の世界は甘くはありません。

郊外のマンションに当ブログが辛口だとご指摘されていますが、同じ流山おおたかの森の「クオン流山おおたかの森」に70点をつけた事実を、「津田沼ザ・タワー」に70点をつけた事実を無視しているのは恣意的なものでしょう。

確かに郊外の街には魅力がありません。当ブログの評価軸は「夜遊びが大好きなサラリーマン(40代・バツイチ・都心在住)の私が買いたいか」という個人的主観が評価基準です。六本木のキャバクラでお金を捨てるように使うことが趣味の人間にとって郊外の長谷工マンションに魅力を感じろというのは魚に空を飛べと命令するようなものです。それでも高得点をつけている郊外のマンションは存在するのです。

いただいたコメントはネタであればいいのですが、本気で書いているのであればあまりにも不躾であり不勉強です。もちろんマンション価格が高騰して流山のマンションすら買えなくなった現状に対する怒りを当ブログのコメントで晴らすのは正しい行為です。「初めに読んでね」でも書いているように当ブログもその役割を甘受しています。当ブログを読んだことはなく、このレビューを参考にしてソライエ流山おおたかの森の購入を止めたというのも方便にしか聞こえません。

さて、ここからが本題です。頂戴したコメントには大変重要な示唆が含まれています。それはマンションの購入を検討している人は「マンションの価格は上昇する」という前提で物事を考えていることです。バブル崩壊、就職氷河期、9.11、リーマンショック、東日本大震災、コロナを経験している私にとって、ハイレバレッジのFXを主戦場にしている私にとって、リスク管理は当然のように厳しく行うものです。損失額を制限することが生き残る唯一の方法だからです。

当ブログは承認欲求が肥大化したブログやTwitterとは一線を画すものです。故に当ブログの資産価値の判定は郊外のマンションを10年後でも買値と同等になるなどとマルチ商法の勧誘のような甘言を吐くことはありません。その冷徹な評価ロジックは公開している通りです。

そして、その冷徹な評価ロジックでも合格となったマンションの資産価値のその後は言うまでもありません。当ブログを参考にマンションを購入し、そして売却して数千万円を手にした読者からの報告と私自身の実際の売買記録に勝る真実はありません。

この2023年にも私はマンションを購入し、売却もしています。マンションについて語るブログやTwitterは数多ありますが、ほとんどがリングサイドの観客席からのヤジでしかないのが現実です。彼らには買う勇気も売る勇気もないのです。そんな彼らが語る薄っぺらい都合のいい耳障りのいい評価を聞きたいのであれば他のブログをお読みいただくのが賢明です。当ブログはこれからリングに上がる人に向けて書いている実戦的ノウハウなのです。

最近すぐ近くに上位互換とも言えるソライエグランが出来たことにより、この物件の価値はどうなるんでしょうか。
気になるところですね。

コメントありがとうございます。独立リーグに所属するチームの優劣に世間が興味を持たないように、千葉県流山という田舎町に建つマンション同士の価値の優劣は世間一般には誰も興味がない事柄になります。吉野家の牛丼と松屋の牛丼のどちらが美味しいかという比較論にも通じるものがありますね。私のような庶民では計り知れぬ別世界の話なのでノーコメントとさせてください。流山という田舎町でどんぐりの背比べをしている間に都心では流山のマンション価格と同等の値上がりが発生しているのが現実です。私が言えるのは流山のマンションを買うなら都心のマンションを買うべきということくらいです(^◇^;)

我が家もソライエグランを検討している折にこちらのブログを拝見させていただきました!

他のブロガーは書かないレベルの辛辣なコメントの一方でどれも理にかなっているので面白おかしくもしっかりと読ませていただきました。マイナス面と向き合った上での購入に踏み切れたので、本当に参考になりました!

結果としてソライエグランは売れ行き好調のようですが、ソライエなどに限らず芸能人の広告効果は実際にどの程度効果があるのでしょうか?
前田敦子が広告してなくてもソライエグランは売れたのでは?思うのは辛辣ですかね。
その分コストカット部分の1つでも良いものにしてくれても良かったのになぁと思っております。
芸能人を起用したから売れた!とい事例はありますか?

この記事は記事の時期的に「ソライエグラン」ではなく「ソライエ」の記事では無いでしょうか。
似ていますが、違うマンションですので、一応…。

ソライエグラン購入者様は違うマンションのレビューだと承知のうえでコメントを頂けているのでおかしなところはないかと存じます。

作者としてもおおたかの森という同じエリアに建設されるマンションですから兄弟物件のレビューは参考になると考えていますし、実際にレビューがソライエグランの検討に役立ったとの感想をいただいています。

違うマンションのレビューは役に立たないと決めつけるのではなく、違うマンションのレビューにも参考になるエッセンスがあるというスタンスでレビューをお読みいただけたら嬉しいです。ぜひ他のレビューも読んでみてくださいね^^

コメントありがとうございます。芸能人で売れたという事例は私が見聞きする限りゼロです。広告で芸能人を起用するのは魅力が少ない物件を少しでも華やかに見せるためです。F1レースのレースクイーンのようなものです。レースの勝敗に関係はしないけれど、イメージアップには「少しだけ」役に立ちます。広告で芸能人を起用しているマンションは売主自らが魅力がないマンションであることを認めた証拠でもあります。

ただ、世帯年収が1000万円程度の一般家庭であればソライエグランは現実的な選択だと思います。決して褒められるマンションではありませんが、軽自動車には軽自動車の良さがあります。マイナス面をしっかりと認識した上で購入されていますし、当ブログがその一助になれたとのことで大変嬉しく思います。近日中にマンションレビューの新作を公開しますのでまた遊びにいらしてくださいね^^

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