第6章:売れない我が家

はじめに(おさらい)

もはや忘れ去られてしまったことでしょう。別名、愚痴カテゴリである「マンション購入奮闘記」のセカンドシーズンの続きを公開します。約1年ぶりです。

第1章ではブログ開設の真相とブログ運営の大変さを中心に、そして買ってもいいかもしれない新築マンションに出会うまでを書きました。

次の第2章では業界内部の人からの情報を参考に要望書を提出したにも関わらず、売り手側の都合で他人に販売されて購入できなかったところまでを書き、第3章では担当営業の悪意なきやらかしで危うく騙されそうになりながらも待望の都心マンションを契約するまでの経緯を書きました。

第4章では無能な詐欺師であるゴリラ不動産(Tさん)と専任媒介契約を結ぶという、どう見てもお先真っ暗な選択をした経緯を、前作の第5章ではゴリラ不動産が想像以上の無能であることを記事にしました。

そして、今回は実際にゴリラ不動産の無能さが加速するお話です。不動産業者の体質がこれでもかと伝わってくる迷言の数々をご堪能ください。それではごゆっくりとお楽しみください。

2ヶ月目

金持ち夫婦

ゴリラ不動産の本性を暴いた買付申し込みは破談となりましたが、我が家に買い手がつくだけの魅力があることは明らかになりました。「近いうちに言い値で売れるぞ」と自信を深めたものです。

売却開始から1ヶ月を経過してもなお見学者は途絶えません。特に大手仲介業者の送客力は素晴らしいものがありました。我が家の見学者の大半を占めたほどです。我が家はゴリラ不動産にITリテラシーがないためSUUMOに物件情報が掲載されていません。それにも関わらず次から次へと見学者を送り込んでくれました。

色々と悪名の高い大手仲介業者ですが、その集客力は伊達ではなかったのです。そして、その大手仲介業者が願ってもない買い手を連れてきてくれました。

詳細を書くことはしませんが、大手仲介業者の担当者が所長であったことからこの夫婦が特別な存在であることがわかりました。ゴリラ不動産も酒臭い息を吐きながら耳打ちしてきます。

ものすごいお金持ちですよ。これは決まりましたね(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ

ゴリラ珍言集 その8

相変わらず窓を開け放って得意げに我が家をディスる無能なゴリラにもかかわらず、売買が成立した暁には200万円もの売買手数料を手にできるのです。

物件が売れる要因は買い手側の仲介業者の営業力もしくは物件自体の魅力です。売り手側の仲介業者が関与する割合などほぼゼロなのですから納得がいきません。

厳しい要求水準

しかし、これでトントン拍子に契約に至るほど甘くはありませんでした。ご夫婦の要求がとてもシビアだったのです。無能なゴリラ不動産はご夫婦からの質問に適切な回答ができずタジタジです。

よくよく考えてみれば当然な話です。お金持ちが見学に来たからといって買ってくれるわけではないのです。合コンに沢尻エリカが来たからといって、沢尻エリカと付き合えるとは限らなのと同じです。

また、この旦那が金持ちゆえの無神経な言動を連発して私をげんなりささせてきます。

  • 車は3台全てを平置きの駐車場に止めたい
  • キャンピングカーもあるからキャンピングカーが止められる駐車場を用意して欲しい
  • 「あー疲れてきた」と言って勝手にソファで横になる
  • 勝手に冷蔵庫や電子レンジの中を見る
  • ベランダ用のサンダルで室内を歩き回る

こんな失礼な見学者はさっさとお引き取りいただいたところですが、言い値で買ってくれる可能性があるので我慢するしかありません。結局、1時間以上も根掘り葉掘り見学してやっと退出したのです。

魅力が伝わっていない?

やりたい放題やっておきながら、結局はこの金持ち夫婦が我が家を選ぶことはありませんでした。世帯年収5千万円の彼らにとって我が家は役不足だったのでしょう。とても残念ではありますが見学者は彼らだけではありません。

そんなとある週末のことでした。我が家を見学されたご夫婦からこんな一言を聞かされます。

こんなに綺麗な部屋だとは思わなかったです。チラシ(マイソク)にもっと写真をいっぱい掲載して、フルリフォーム済であることも明記したほうがいいですよ。いまのチラシだとただの古いマンションというイメージしか伝わってこないので見学する気が起きないです。私たちも営業さんに強引に連れてこられただけで全く期待していませんでした。

とある見学者からの一言

ゴリラ不動産が作ったチラシをよく見てみれば役不足なのは明白です。部屋の写真すらない築20年のマンションのチラシを見せられてどうして見学する気になれるというのでしょう。至極真っ当なご意見です。

見学者にこんな指摘をされるチラシしか作成できないゴリラ不動産の無能さには呆れるばかりです。その日のうちに私が部屋の写真を撮影してチラシを更新させたのは言うまでもありません。

3ヶ月目

当て馬に使われている?

その後も毎週のように見学者が訪問しますが、いっこうに買付申込は入ってきません。正直なところ3ヶ月も経過して売れ残るとは思ってもいませんでした。

特に金持ち夫婦を連れてきてくれた大手仲介業者は毎週のように見学者を連れてきてくれるのですが、その後を聞いてみると「他の物件も見てみたい」と話が前に進みません。

ゴリラ不動産曰く「周辺相場より割高で売り出しているので当て馬に使われている可能性がありますね」とのこと。いやいや、この価格でも売れると言ったのはあなたです。無能な演技はもう飽きました。嘘でもいいから有能な演技をしてください

ゴリラのチラシ

無神経なゴリラ不動産でもさすがに私の疑いの眼差しを感じるようになってきたようで、急に「バイトを使って周辺にチラシを配ってみますね」とゴマをするような声で提案してきました。こちらかしてみれば3ヶ月も経過してやっとまともな営業活動をしようとするゴリラ不動産を見る目がますます冷たいものになるだけです。

予想通り、チラシの効果はたった1組の見学だけでした。周辺のマンションや戸建てに大量のチラシを配って、やって来たのは他人の家を見てみたいという興味本位のご夫婦1組のみだったのです。もちろん契約になんて結びつきません。

この悲惨な結果を前にゴリラ不動産が言い放った言い訳がこちらです。誰か毒入りリンゴをください(>人<;)

やっぱり時代はインターネットですね。チラシなんて時代遅れですよ(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ

ゴリラ珍言集 その9

悪魔のささやき

不安な気持ち芽生える

3ヶ月目にして長期戦の気配が漂ってきました。私も当初の自信に満ちた気持ちはすっかり消え失せてしまい、購入した新築マンションの引き渡しまでに売れなかったらどうしようと不安な気持ちが芽生え始めます。

契約している新築マンションの住宅ローンは民間の銀行を予定しているため、事前に現在の住居を売却しておく必要があります。引き渡しまであと9ヶ月あるとはいえ引き渡しの時間を考えると3ヶ月前には契約締結までをしておきたいところです。

悪魔のささやきはじまる

前回の記事でも書きましたが、ゴリラ不動産は草野球をやるために土日祝の店舗営業をお休みしています。ふざけた営業姿勢ですが特に問題視はしていませんでした。

しかし、売却開始から2ヶ月経過したあたりからでしょうか、多くの見学者を送客をしてくれている大手仲介業者から私の携帯電話に下記のような電話が届くようになります。この大手仲介業者は売却価格の査定を依頼していたため私の連絡先を知っていたのです。

本日、ご来店いただいた方がこれから餅つきさんのお宅を見学したいそうなんです。でも、ゴリラ不動産さんは土日祝がお休みですから見学はできないですよね?私どもも業界の仁義を破るわけにはいきませんからなぁ。

いやいや、餅つきさんのお宅を紹介できないなんて私どもも商売になりませんよ。土日祝も営業している不動産屋だったらこんな機会損失は発生しないのに。ゴリラ不動産さんも困ったものですね。はっはっは( ̄∀ ̄)

悪魔のささやき その1

こんな連絡が毎週のように携帯電話にかかってくるようになりました。すでに自信喪失気味の私には顔面直撃のパンチのように効いてきます。もしゴリラ不動産が土日祝も営業していたらもっと見学者が増えていたのにと思うと悔しくて仕方がありません。

大手仲介業者との電話では何度となくゴリラ不動産に対する不満をぶちまけました。この不満が次第にゴリラ不動産に対する憎しみに変わるのにそれほど時間はかかりません。そして、見計ったかのように大手仲介業者はこうささやいてきたのです。

うちにやらせてくれませんかねぇ?3ヶ月も売れない不動産屋に義理だてする必要はありませんよ?( ̄∀ ̄)

悪魔のささやき その2

契約更新

ゴリラ不動産の言い分

ゴリラ不動産との媒介契約から3ヶ月が経過しようとしていました。契約は3ヶ月後に更新するかの判断が必要になりますが、大手仲介業者からの悪魔のささやきに不安を煽られた私はゴリラ不動産から大手仲介業者に切り替えることを真剣に検討していました。

そこで意を決してゴリラ不動産になぜ3ヶ月も売れないのかを問いただしました。ゴリラ不動産の言い分は以下のとおりです。

周辺の直近の成約事例をご覧ください。駅徒歩5分以内で角部屋がほとんどです。餅つきさんの部屋は徒歩5分以上あるので条件として不利なのです。だからチラシを配っても見学者が1組しか来ないのです(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ

ゴリラ珍言集 その9

確かに直近で1ヶ月以内に成約している部屋のほとんどが駅から徒歩5分圏内の角部屋です。さすがに錦糸町といえども駅から徒歩5分を超えると短期での売却は厳しいのかもしれません。我が家と同じく築20年のマンションも徒歩5分以内だと短期間で成約しています。

しかし、よく考えると奇妙にも感じます。ゴリラ不動産が用意したデータは本当に正しいのかということです。データ元のレインズを私が確認することは不可能です。もしかしたらゴリラ不動産は都合のいいようにデータをフィルタして用意していたのではないかとの疑念が湧いてきます。

私のゴリラ不動産に対する不信感はそれほどまでに高まっていました。正直なところ、このおバカなゴリラにさらに3ヶ月の猶予を与えることが正しい判断なのか迷いました。一方で知り合いに依頼しておいてたった3ヶ月で契約終了しまうのは大人げないのも事実です。できることなら身内を大切にしたいというのが私の方針です。

それにあと6ヶ月もあるのです。最後の3ヶ月で大手仲介業者に頼めばいいだけです。今回はゴリラ不動産との媒介契約を更新することを決めました。

起死回生の一手

契約更新を伝えた時のゴリラ不動産の喜びようは子供のように無邪気なものでした。「今度こそ頑張ります(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ」との力強い台詞を聞いて奈落の底に落ちたゴリラ不動産に対する信頼感が少しだけ回復しました。無神経なりに不甲斐なさは感じていたのです。

しかし、ゴリラは所詮ゴリラでした。少しだけ優しい気持ちになった私にゴリラ不動産が容赦無く冷や水をぶっかけてきたのです。

やはり価格がネックです。ここは思い切って価格を下げましょう。100万円の値下げだとインパクトがないですね。ここはドーンと150万円の値下げで決めにいきましょう(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ

ゴリラ珍言集 その10

後出しジャンケンは不動産業者の常套手段ですが、今回もしてやられました。契約更新を決めてからの値下げ提案です。この価格で売れると請負ったのはゴリラ不動産です。納得がいきません。価格を下げるのであれば他の業者でも構わないのです。

断ろうとも思いましたが元々が高値追求の売値なのは自覚しています。ただ現実的な価格に落とすだけです。何よりも3ヶ月間も買い手がつかないという現実は私を弱気にさせるには十分な理由でした。

ゴリラ不動産は無能ですが人の弱みにつけ込むことだけは一流の不動産業者だったのです。

4ヶ月目

ゴリラ不動産の小細工

さすがに3ヶ月も売れない状況に焦っていたのでしょう。その無能さを余すところなくさらけ出しているゴリラ不動産はちょっとした小細工を施します。レインズに登録していた情報を一回取り下げて、再登録することで新規登録物件にみせかけたのです。

すでに物件の存在を知っている業者は150万円の値引きに気付きます。物件の存在を知らない業者は新規登録物件だと勘違いします。あらゆる業者の興味引いて一気に売却させるとっておきの作戦です。任せてください(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ

ゴリラ珍言集 その11

消えた見学者

自信満々のゴリラ不動産ですが私には史上最悪の作戦といわれるインパール作戦以下の思いつきにしか聞こえませんでした。

案の定、この悪い予感は的中することになります。価格を引き下げたにもかかわらず見学者が途絶えたのです。価格を下げて見学者が途絶えたのでは何の意味もありません。高値追求して客が途絶える方がまだマシです。

さらに、これまで多くの見学者を連れてきてくれていた大手仲介業者からの送客が完全に止まったのです。まるで「俺たちの営業力がなければお前の家は売れないのだ」というヤクザによる見せしめのようでした。この見学者が途絶えたことは心底こたえました。

奇跡の見学者

ゴリラ不動産の口車に乗せられて媒介契約を更新した挙句、価格まで下げてから1ヶ月が経とうとしていました。見学者がゼロのこの状況は完全な手詰まりです。ゴリラ不動産との媒介契約を更新したことは完全な悪手だったのです。臍(ほぞ)を噛むとはまさにこの時の私の気持ちを端的に表現したことわざです。

そんな途方に暮れていたとある金曜日でした。ゴリラ不動産から久しぶりの連絡がありました。見学者が1組やってくるとのことです。本来であれば喜ばしいことですがこれまでの経緯を振り返れば期待を持つのは不可能です。

見学者が来るたびに部屋を隅から隅まで掃除して、見学者の来訪時間に合わせてプライベートの予定を調整する日々に疲れ果てていました。自宅を売りに出してからの数ヶ月は平穏な週末を過ごせていないのです。売却への道筋を完全に見失い途方にくれていたと言っても過言ではありません。

しかし、そんな落ち込んだ気持ちを振り払い、部屋も窓もベランダも全てを掃除して見学者をお迎えします。もしかしたら今度こそ運命の見学者かもしれません。希望を捨てるわけにはいかないのです。だから、手を抜くという選択肢はないのです。下落していく株をひたすらナンピンし続けるようなものです。

約束の時間になりました。窓からエントランスを覗くとゴリラ不動産と見学者と見学者側の不動産屋が合流しているのが確認できます。人数を確認したら人数分のスリッパを用意して、お茶の用意をします。しばらくして玄関の呼び鈴がなりました。

玄関扉を開けると、そこにはあの金持ち夫婦が立っていたのです。

キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!

第7章に続く

本日の終わりに(次回予告)

売却は空室にしてから

読者の方から「住みながら自宅を売却しても大丈夫か」との質問をよくいただきます。ここまで書いてきたように自宅に住みながらの売却は見学者対応の手間が発生するため長期戦になるほどに負担になってきますので、出来る限り空室にしてからの売却をオススメしています。

買う気もない見学者の相手をするのはまさに時間の無駄でしかありません。貴重な時間が節約できる方法があるのなら実行しないという選択肢はありません。貴重な週末のプライベートな時間は家族や友達、自分のために使うべきです。

もちろん空室にしてから売却しても高値で売れることが保証されるわけではありません。金銭面だけなら住みながら売却することが合理的なのは私も理解しています。住所変更の各種手続きが大変なのも理解しています。

しかし、売却の当初は高値追求をするものです。自宅が高く売れることを望まない売主はいないはずです。そうすると自然と長期戦になるのです。

何度も発生することになる見学者対応によって失う時間を加味するならば引っ越し代と家賃の100万円程度は必要経費なのです。旧宅から新居に賃貸をはさまずに住み替えることはほとんど不可能です。ならばさっさと賃貸に引っ越してしまうべきです。

ただ、このアドバイスも持ち家の売却を経験したことのない人には響かないでしょう。売却に苦労して初めて気付くのです。このアドバイスを送った読者の方からの報告を読めば一目瞭然です。私がそうであったように誰もが自分だけはうまくいくと思いがちです。

しかし、現実はそう甘くはありません。親の意見と冷酒は後で効くのです。

次回予告

次回は金持ち夫婦の再訪から話がはじまります。次回も反面教師にできる事例が満載です。この記事をご覧になられている方には私の失敗を糧にしてスムーズな購入と売却を実現していただきたいと心の底から願っています。何かあればお気軽にご連絡ください。

それでは、今日はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました!!

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