はじめに
お待たせしました。別名、愚痴カテゴリとも呼ばれる「マンション購入奮闘記」の第二部が始まります。
すでに公開している第一部ではマンション購入に向かう過程と同時に崩壊していく夫婦仲を公開したところ多くの反響をいただき、特に離婚に至る過程は女性読者の方からも様々な感想をいただきました。
メールで色々やりとりをさせていただいた結果、どの夫婦もそれなりに問題を抱えながら折り合いをつけつつ、妥協しつつ、綱渡りのような夫婦生活を送っているのだなと実感したりもしました
さて、この第二部は都心マンション購入時の愚痴と築20年のマンション売却時の愚痴の2本立てとなります。もちろん愚痴と同時にマンションの購入・売却に役立つノウハウをたっぷりと公開できればいいなと考えています。
気まぐれの更新ペースとなるため完結まで何年かかるか分かりませんが、気長におつきあいください。
1.ブログの開設
ファミリーマンションにバツイチ男は場違い
離婚直後でさすがに気が滅入っていました。もう何もする気になれません。想像して見てください90m2のファミリーマンションでバツイチ男が一人で暮らしている姿を。独身者なんて一切住んでいないマンションで浮いた存在なのは肌で感じます。
ご近所さんには「あの人なんでこのマンションを買ったのかしら?子供を近づけないようにしないと。あのおじさんと目を合わせたら駄目よ!!」などと言われているに違いありません。特に通学時間帯にお母さんと子供が一斉にエレベーターに乗ってくるのですが、そのときの気まずさは格別です。居た堪れないとはまさにこの状況のことを言うのでしょう。
どんなブログにするか
寄せては返す負の感情は夜のスナックで中島みゆきを歌うだけでは吐き出しきれません。昼間にも吐き出す場が必要です。そこで離婚の愚痴をブログに書いて気晴らしをすることにしました。
しかし離婚の愚痴だけをブログに書いても誰も読んでくれないのはよく分かっています。以前にもメジャーすぎるネタやマイナーなネタでブログを書いていましたが前者は競合が多すぎて、そして後者はごく一部の人しか興味を持ってくれないのです。
そこで図らずも会得したマンション購入のノウハウもセットにすることで離婚の愚痴を大勢の人に聞いてもらうことを思いつきます。そしてせっかくマンション購入のノウハウを公開するのであればインターネット上でも最も参考になった万子音亭A助さんのHPのような時系列で分かりやすく整理された形で公開しようと決めたのです。
試行錯誤が続く
試しにいくつかの大手企業が用意しているブログ支援のページで記事を書いてみましたがどうもしっくりきません。レイアウトもそうですし、使い勝手もイマイチで納得がいきません。さらに私が一生懸命に書いた記事に大手企業が勝手に広告を貼って金儲けするのも癪に触ります。
記事も当初は二人の問答という形で書いたのですがこれまたどうもしっくりきません。二人の問答形式のブログは論点が明確にできて好きな形式なのですが、妙に長ったらしくなってしまい離婚の愚痴を吐き出すには不向きだったのです。やはり愚痴は独り語りに限ります。
独自ドメインを取得
いろいろ調べてみると独自ドメインとやらを取得して自分でサーバーを借りると大手企業に搾取されないで済む事が分かりました。さらにWordpressとSimplicityというツールを使うと業者が提供しているシステムを使うのと同じくらい簡単にブログが書けることも知ります。
現在もWordpressとSimplicityを使ってブログを構築していますが、この組み合わせは本当にオススメです。私はカスタマイズの方法がわからずデフォルトのデザインのまま使用しているので地味なデザインですが、Simplicityを使った他の人のブログを見ると当ブログよりもカラフルにデザイン性の高いブログばかりなので簡単にカスタマイズができるようです。
早速独自ドメインを取得することにします。ドメイン名は離婚とマンションについてを書くブログなので「x1(バツイチ)」+「mansion(マンション)」の組み合わせとしました。ドメイン名を検索したところ誰も取得しておらず、この組み合わせのHPが世の中に存在しないことも後押しとなりました。
サーバーも手配して、WordpressとSimplicityをインストールして待望の自分だけのブログが完成です。
2.記事を書き始める
エンジン全開
記事の形式も二人の問答ではなく、回想形式の独白型で記事を書くことを決めましたので、あとは記事を書くだけです。
積もりに積もった愚痴を年末年始の連休や土日の2日間を丸々使って記事を書いていきました。当初の記事を読むと行間から滲み出て来る圧力がすごいですね。こういう文章は今書けと言われても書けないです。面白いかどうかは別の話ですが当時だから書くことができた貴重な記録です。
誰も読んでくれない
しかし相当な時間と労力をかけて書いた魅力(?)たっぷりの記事も驚くほどに誰も読んでくれません。一日のPVが10PV以下の日が続きます。せっかく書いた記事ですから一人でも多くの方に読んでいただきたいのが正直な気持ちです。
そこで「マンション名で検索する人に訪れてもらう」ことを思いつきます。私自身も気になるマンションは検索して色々な情報にアクセスしていましたのできっと効果があるだろうと期待しての判断です。
マンションレビューを開始
ちょうど「マンション購入ノウハウ」のカテゴリで「初心者が自宅でできる良質なマンションの見分け方」を公開していたこともあり、使い方のサンプルとして「最新マンションレビュー」のカテゴリでマンションのレビューを開始したのです。
ちなみに当時の評価軸を見返して見ると、細かいわりに無駄や重複も多いく少々くどい印象です。間取りのチェックなんて自己満足でしかなく、今となっては駅距離と駅力と資産価値が合格ならもうそれで十分だと思います。
>> 当時の評価軸はこちら(↓)
3.モデルルーム巡り始まる
近所の新築マンションを見てみる
マンションをレビューするには対象のマンションを見つけなければなりません。まずは近所からということでブランズ錦糸町、パークホームズ錦糸町ザ レジデンスを皮切りに次々とモデルルームを訪問して行きました。
久しぶりにブランズ錦糸町のレビューを見返しましたが錦糸町駅徒歩7分の南向きで半永久的に日照が確保される67㎡の部屋が5,500万円だなんて信じられない安さです。いま売却したら買値以上で売れるのではないでしょう。
私が今回購入した都心マンションの価格と利便性を考えるとブランズ錦糸町の方が総合的に優れているとさえ感じます。もしいまブランズ錦糸町を買えるチャンスがあるなら迷わず買うでしょう。当時はまだブランズ錦糸町の価値がはっきりとは分かっていなかったのです。
あと論調も穏やかですね。当初は淡々とレビューするという謎の方針を立てていたこともあり、錦糸町なんてブラックジョークのネタの宝庫なのにもったいないことをしました。わさび抜きの寿司、塩をふっていない焼き鳥、つゆのない蕎麦、そんな物足りなさを感じます。
>> 記念すべき最初のレビュー
モデルルーム巡りに飽きる
ブログ開設からしばらくの間、週末はほとんどモデルルーム巡りをしていました。ただレビューを書く時間と体力がありません。モデルルーム訪問は相当な時間と体力が必要になります。正直なところまともな会社員がモデルルーム訪問を繰り返すのは不可能です。
そのためモデルルームに行っておきながらレビューを書かなかったマンションも多々あります。例えばザ・マスターズガーデン横濱上大岡の強烈な坂は東尋坊かと思ったほど強烈なネタだったのに忙しすぎてレビューを書いていません。本当にもったいないことをしました。
そのうちにモデルルームに行く必要がないことに気づいてしまいます。販売直前にならないと管理費・修繕費などの肝心な情報が未定なことも多く、モデルルームに行く価値がないのです。オプション満載で参考にならない部屋もリフォームした我が家の方がよっぽどいい部材を使っており全く興味がわきません。
またモデルルームのまどろっこしいアンケートにもうんざりでした。私は離婚した今も既婚のふりをしてモデルルーム訪問をしています。理由は「嫁さんと相談する」の一言で営業を断ることができるからです。デベロッパーの皆さん、既婚なのに夫だけがモデルルーム見学に来ている見込客がいたらそれは私です。
ブログ更新にも飽きる
そんなこんなでモデルルーム訪問に飽きて来た上にブログの訪問者も思ったほど伸びず、ついにブログの更新にも飽きはじめます。それも仕方ないところでもあります。仕事は加速度的に忙しくなり人気のないブログを更新することが人生の優先順位の上位になることはないのです。
4.突然の出会い
週末の飲み屋で
「そういえば最近、ブログ更新してないなぁ、サーバーやドメインなど維持費もかかるし、もう閉じちゃおうかなぁ」などと思い始めていたとある週末のことです。
飲み屋で一緒になる不動産関係の方と雑談をしていたらから「今度、某デベロッパーが売りに出すマンションは買いですよ。私はすでに購入決定です。」と酔っ払いの与太話に紛れて耳寄りな情報を教えてもらいます。
中の人が買うマンションは買い
当ブログでマンションを評価する基準10項目を公開していますが、たった1項目でそのマンションが買いかどうかがわかる裏項目があります。それは「中の人が買っているか」です。
皆さんも勤め先が提供しているサービスや商品が本当に買いかどうかの判断はできると思います。自社商品を一切食べない社長・社員がいるように中の人は一般消費者では知り得ない情報を持っているからです。
一般消費者よりも正しい判断ができる中の人が買う商品にハズレはありません。中の人が買うマンションだと分かったのなら検討する価値は十二分にあるわけです。
モデルルーム予約完了
さっそく帰宅時の電車の中で教えてもらったマンションの概要をチェックしてみたところ確かにいいマンションなのです。分かっている範囲で評価をしても悪くない得点になりました。「こいつはひょっとして買いのマンションかもしれない!!」とその場でモデルルームを予約したのです。
次回予告
しかしなぜかトラブルを引き寄せてしまう不幸体質の私が簡単に新築マンションを購入することなどできないのです。次回はそんなことがあるのか!?と思わず叫びたくなるような事態について愚痴を書いていきます。
それでは今日はここまで、最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
いつも楽しく拝読しております。
名人がどのようなマンションを購入されたのか、興味津々です。
私は戸籍上も本当に既婚者ですが、妻がモデルルームに飽きてしまったので、ここ半年は単身で訪問しています。
「嫁と相談します」って、営業マンに対して格好の言い訳ですよね(笑)
わかります。
あとは、私のような普通のおじさんが単身で訪問すると、女性営業が付くケースが多いような気がします。
励みになるコメントありがとうございます。こんな拙いブログでも読んでくださる方がいるのだと思うと胸がいっぱいになります。男性単身でモデルルームに行くと女性営業がつくのは私も感じていました。特に大規模マンションの場合は間違いなく女性営業がつきます。男性の助平心でも刺激する作戦なのでしょうか。もしかすると単身男性には女性営業をつけると成約率が上がるみたいなデータがあるのかもしれません。
私が購入したマンションは皆さん興味津々のようで、すでに複数のお便りをいただいています。ただ次回以降の記事で触れますが優先順位を明確にして、その優先順位を満たしただけなのです。この辺り思考は記事で公開しますのでまたお時間があるときにでもご覧いただけたら嬉しいです。
また遊びにいらしてくださいね^^