はじめに
お待たせしました。別名、愚痴カテゴリである「マンション購入奮闘記」のセカンドシーズンの続きです。
第1章ではブログ開設の真相とブログ運営の大変さを中心に、そして買ってもいいかもしれない新築マンションに出会うまでを書きました。また最後にそう易々とは新築マンションが購入できないことを匂わせつつ終了しました。
次の第2章では中の人からの情報を参考に要望書を提出したにも関わらず、売り手側の都合で他人に販売されて購入できなかったところまでを書き、第3章では担当営業の悪意なきやらかしで危うく騙されそうになりながらも待望の都心マンションを契約するまでの経緯を書きました。
前作となる第4章では無能な詐欺師であるゴリラ不動産ことTさんと専任媒介契約を結ぶという、どう見てもお先真っ暗な選択をした経緯を書きました。
そして、今回は実際にゴリラ不動産の無能さが大爆発するお話です。ゴリラ不動産ことTさんファンの皆さんにとっては堪らない回になることでしょう。それではごゆっくりとお楽しみくださいね(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ
売却開始
第1週目
ついに売却を開始しました。レインズという不動産業者のネットワークに我が家が売り物件として掲載されたのです。「今週末は見学者が何組も押し寄せて、あっという間に定価で売れてしまうんだろうな」と無邪気な妄想を月曜日からずっとしていました。
そして見学の日程調整の連絡がある金曜日になりました。しかし、Tさんからの連絡が一向にありません。21時になっても連絡がないのでこちらから連絡してみたところこんな返答でした
登録したばかりですぐに反響があることはまれです。今週末に各不動産業者が見込み客に物件を紹介してくれるはずなので来週末を楽しみにしていてください(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ
Tさん珍言集 その4
口を開けば珍言ばかりのTさんですが流石に今回はまともです。舞い上がりすぎていた自分のテンションをクールダウンさせ、週末は翌週に備えて部屋の大掃除を行いました。
第2週目
初めての見学者
翌週の木曜日に、ついにTさんから連絡がありました。しかし、見学者はたった1組だけとのこと。正直言うとがっかりしました。それでもこの1組で成約すればいいだけです。
当日は窓ガラスも専用の道具でピカピカに掃除しておきました。この道具があれば築20年の我が家のおんぼろ窓でも見学の方が「窓ガラスは取り替えたのですか?」と聞いてくるくらい綺麗になるので超おすすめです。
天気は快晴で絶好の見学日和です。目の前にそびえ立つスカイツリーと一緒に見学者をお迎えしました。
不思議な見学者
見学に来てくれた方は外国の方たちでした。詳細は控えますが結構な特徴のある方たちです。
「ファミリーマンションにこの人たちが住むのであればどうなんだろう?自分と同じく居心地の悪さを感じるのでは?」とも感じましたが、売れればあとは知ったことではないのです。私は多額の戻り金を手に都心の新築マンションに引っ越すだけです。
いつの間にか売主思考に
この思考はまさに売主の思考そのものでもあります。ここ最近、中古取引でトラブルに巻き込まれたとの連絡が読者の方から相次ぐようになりました。そして、その原因は売主側にあることがほとんどなのですが、上記の私の「売れればあとは知ったことではない」という思考が売主発のトラブルを生み出す原因の一つであることは間違いありません。
中古マンション取引時の注意点についてはまた改めて記事にしますが、あれだけ購入時に苦労したにも関わらず、自分が売主になった瞬間に買主やご近所を省みない、この変わり身の早さはどこぞの政治家のようであり、我ながら驚きます。
見学時に売主がやるべきこと
見学者が来る前に売主としてやるべきことはあるかとTさんに質問したところこんな答えが返ってきました。
私が見学者の対応をしますので、餅つき名人さんは売主にしか回答できない質問に答えるだけで大丈夫です。すぐに成約させてみせますよ(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ
Tさん珍言集 その5
この言葉を聞いたら普通は安心するものです。しかし前回の記事で再三触れているようにTさんは無能な詐欺師ですから、本当に大丈夫かな?という一抹の不安が拭えませんでした。
ゴリラ不動産(Tさん)大暴れ
見学当日の話に戻します。インターホンが鳴って見学者と相手方の仲介業者をリビングにお通しします。その瞬間、Tさんがリビングの窓を開け放ってこう叫んだのです。
電車の音も気にならないですし、排気ガスも車の騒音も気になりません。もちろん繁華街の飲食店の匂いもしませんよ(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ
Tさん珍言集 その6
目が点になるというのはまさにこのことを言うのでしょう。実際には電車の音は耳をすましても聞こえるかどうかのレベルであり、大通りからも繁華街からも距離が取れているので騒音も匂いも皆無です。
Tさんは物件の魅力を伝えるのではなく、ありもしない欠点を誇張して見学者に伝え始めたのです。売主の仲介業者が開始早々に見学者にマイナスイメージを刷り込んで何かメリットがあるのでしょうか。
冷静な見学者と仲介業者
ただ、見学の方たちと仲介業者は無能な詐欺師であるTさんの意味不明な言動は無視して丹念に室内を見学してくれました。見学者側の仲介業者も頓珍漢な売主側の仲介業者は相手にしないほうがいいと判断したのでしょう。さすがは蛇の道は蛇です。
こうして待望の初めての見学は無事(?)に終了しました。なお、この最初の見学は後々の大きな伏線だったのですがそれはしばらく後のお話。
第3週目
Tさんの無能さをまざまざと見せつけられた初めての見学の翌週の話です。またしても金曜日にTさんから連絡があり、今週は2組の見学希望があり、しかも1組は先週見学に来てくれた方とのこと。
もう一度見学に来るということはそれだけ気に入ってくれた証拠です。「これはもう決まりだな」と心の中でガッツポーズをしたものです。早起きして部屋中をピッカピカに綺麗にしてお迎えしました。
1組目
査定をしてくれた三井のリハウスが連れてきてくれた年配の方でした。ここでもTさんは初手から私のマンションのマイナスイメージを相手に刷り込もうとしてきます。「ああ、この人は頭がおかしいんだな」と諦めにも似た気持ちになったものです。
しかし、この見学者の方はTさんの話など無視して、淡々と室内を見学して次の物件見学に向かっていきました。所要時間が15分程度だったので真剣に中古マンションを検討していたわけではないのでしょう。三井のリハウスのまわし物件(当て馬)として扱われたのかもしれません。
この時はまだ余裕があったので別にこういう冷やかし客に対してなんの感情もありませんでしたが、何ヶ月も売れない状況になってくると「やる気がないなら見学に来るな!!帰りの階段で足をくじいてしまえ!!」とプチ殺意が湧いてくるのです。
2組目
1週目に見学に来てくれた方々です。夕方の景色も確認したくて再度見学に来たとのこと。そのほか室内を入念にチェックしていきました。その様子を見てTさんが「これは脈ありですね(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ」と耳元で囁いてきました。
そんなことは素人の私でも分かります。成約したらこの無能な人間が200万円もの手数料を手にするのですから不動産業とは本当にボロい商売です。Tさんは我が家の魅力にぶら下がっているだけのヒモにしか見えませんでした。
もちろん実際にはそんな簡単な話にならないのですが、この時は成約したも同然の気持ちになっていたのでこんな上から目線の考えが芽生えてしまったのです。
買付申込
朗報です
週明けの月曜日にTさんから「先日の見学者の方から買付申込がありました。今後について打ち合わせをさせてください」との連絡がありました。
もともと条件のいい我が家ですから当然の結果です。Tさんからの連絡を聞いて「やっぱりもっと高値で売りに出せばよかった。損したかも。。。」と後悔したことをよく覚えています。
しかし、相手方が出してきた条件を見た瞬間にそんな贅沢な後悔はあっけなく打ち砕かれることになります。相手方の出してきた条件は以下の2点です。
(1)300万円の減額をすること
(2)永住権取得(取得時期未定)まで契約を待つこと
「面倒な客連れてくるなよ・・・」Tさんを見る目が話を聞いている最中に冷たいものになっていくのが自分でもよく分かりました。こんな条件が飲めるわけがありません。
しかし冷静に考えてみると、購入した新築マンションの竣工までに1年以上あるので定価で売れるなら旨味はあります。1年分の残債が減って戻り益が相当な額になるからです。むしろ理想的な展開ですらあります。
そこで定価なら永住権取得を待つこと相手方に伝えてもらうことにしてこの日の打ち合わせは終了となりました。
価格攻防戦
相手方の回答
翌日の火曜日に交渉結果を伝えにTさんが我が家にやってきました。相手方は「定価なら買わない」と言ってるとのこと。相手方の仲介業者が相当しっかりしているのでしょう。実は「自分ならこの定価でこのマンションを買うか?」と問われたら答えは「No」なのです。
我が家の定価はそのくらいのチャレンジ価格であり、買主にとっては損を意味することでもあります。買主の利益をきちんと考えるその姿勢に感心したものです。
もちろん成約するのに手段を選ばない詐欺師連中である仲介業者がそんな甘い判断をするわけがなく、単に検討者の予算が少なかったというのが真相でしょう。それでも、こちらの代理人が無能すぎるだけにこの一連のやりとりは強く記憶に刻まれたのです。
さて、商談の内容を吟味すればいつ取得できるか分からない永住権を待ったうえに大幅値引きまでこちらが受け入れる必要はありません。私の目的は我が家を高値で売ることです。これは破談にするのがベストです。
裏切りのゴリラ不動産
「じゃぁ破談ですね」と私が言ったあとのTさんの返答がこちらです。
餅つき名人さん、相手方の指値は現実的な周辺相場ですよ。破談にして粘っても結局はこの程度の金額で成約することになります。
それに、私の妻も外国籍で永住権を取得しましたが、その経験から予測すると検討者の永住権は1年以内には取得できると思います。
この機会を逃すのはあまりにも勿体無いですよ。このオファーで決めちゃいましょう(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ
Tさん珍言集 その7
どうですか?この関ヶ原の合戦の小早川秀秋も真っ青な裏切り具合を。200万円の仲介手数料が目の前にちらついた瞬間にこの有様です。
現実問題として永住権の取得時期が明確に分かるわけがありません、もし購入した新築マンションの引き渡しまでに検討者が永住権を取得できなかった場合の保証はあるのでしょうか。
Tさんが買い取ってくれるならそれでいいですが、そんなわけがありません。Tさんは仲介手数料が欲しいあまりに口からでまかせを言っているだけなのです。
Tさんにはこれまでも何度も失望させられてきましたが、完全に幻滅したのはこの時でした。そしてこの後もTさんは無能ぶりをあますところなく見せつけくれます。
本日の終わりに(次回予告)
未来は明るい
もはやこのゴリラ不動産(Tさん改)には何の期待もできないことが判明しました。しかし、一方で我が家が見学者にとって魅力がある物件であることも判明しているのです。
物事は感情と事実をきちんと分別して捉える必要があります。ゴリラ不動産に対する失望感は我が家に対する失望感ではないのです。
感情と事実を混在しない
読者の方からの相談で多いのが「買ってもいいと思えるマンションがなかなか見つかりません」というものですが、話を詳しく聞いてみると感情だけで物件の良し悪しを判断してしまっていることが主な原因です。
要は1つのマイナス面が見つかると物件全体をマイナスに評価してしまっているのです。そんなことをするからいつまでたってもマンションを選べないのです。マンション探しの旅は満足するマンションを探すことが目的ではありません、納得するマンションを選ぶことが目的なのです。
私の状況に当てはめるなら、ゴリラ不動産はうざいけど、我が家の未来は明るいのですから悲観する必要はありません。近いうちに定価で買い手が付くのは時間の問題なのです。
憎っくきゴリラ不動産
さて、区切りとなる5,000文字目前なので本日はここまでにします。売却編は3部作になると宣言していましたが、このペースだとしばらく続きそうな勢いです。その原因は急速にファンを拡大しているゴリラ不動産です。
とにかくゴリラ不動産が次から次へとやらかしてくれるのです。第1部の中古マンション購入編は元妻への悪口で埋め尽くされましたが、今作の第2部はゴリラ不動産に対する悪口で埋め尽くされることになることは間違いありません。
次回予告
次回は明るいはずの未来ががどんどん真っ暗になっていく様を書いていきます。恥も外聞もなくこれだけ赤裸々に売却時の過程を公開しているブログはなかなかないはずです。読者の方は当ブログを反面教師にして無駄のない戦略的な売却に臨んでいただきたいと切に願います。
おや?もしかして「自分ならもっと上手くやれる」とか考えてます?そんな方はカッパ不動産に騙されて尻子玉を抜かれてください。不動産は買うのも大変だけれど、売るのも同じくらい大変なんです。何しろ買い手も売り手も不動産業者の餌だからです。味方なんていないのです。
それでは、今日はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました!!
いつもブログを楽しみにしています。
売却を語っているブログは少ないのでとても参考になります。
続きを期待して待っています。
励ましのコメントをありがとうございます。いままさにマンション購入奮闘記の最新話を書き終えたところです。一晩寝かして微修正をして明日公開予定です。ぜひまた明日も遊びに来てくださいね^^