部屋選びで失敗しないためのポイント(後編:方角)

本日のご挨拶

こんにちは、餅つき名人です。

当たり前の話ですがマンションを購入すると決めた際は部屋を決めることになります。マンション一棟をまるごと購入する人はほとんどいないはずです。

ところがこのひとつだけ部屋を決めるという行為は想像以上に難しいと私は感じています。1棟のマンションにも複数の間取りと階数が組み合わさり相当数の選択肢になるからです。タワーマンションに至っては選ぶのが嫌になるかもしれません。

マンションの資産価値は立地で決まりますが、居住快適性は立地ではなく部屋で決まります。その部屋選びに失敗すると日々ストレスを受け続けることになり、せっかく購入したマンションがストレスの原因になってしまうのです。

そこで今日は数多の選択肢から快適性の高い部屋を選ぶためのポイントを列挙してみます。そして快適性の高さを追求していくと各自の理想の部屋の形が見えてくるのです。

今回の記事は前回の記事前々回の記事の続きです。前々回は間取り、前回は階数について個人的な考えを書きましたが今回の記事では方角について書いていきます。方角選びも階数同様に大いに悩むポイントなので参考になるような記事が書けるよう頑張ります。

それではしばらくの間、よろしくお付き合いください。

>> 前々回と前回の記事はこちら(↓)です。

部屋選びで失敗しないためのポイント(前編:間取り)

2016.10.05

部屋選びで失敗しないためのポイント(中編:階数)

2016.11.03

(1)北向きの部屋

①通常のマンションの場合

最初に定義しておきます。北向きとはメインの部屋であるリビングの開口部が北向きであることです。

北向きのリビングは日照が期待できません。前回の記事で述べたように湿気が多くカビの被害にあう可能性があります。そのため通常のマンションは北向きメインの間取りはほとんど存在しません。吸血鬼以外の人が北向きをあえて選択する理由などないからです。

直射日光を浴びないで済むから家具が日焼けしないで済む、日中は仕事で外に出ているから日照は関係ない、洗濯物は浴室乾燥機で乾かすから日照は不要、などなど北向きの部屋を擁護する声もあります。しかしあえて北向きの部屋を選択する理由にはなっていません

日焼けして困るような家具を保持しているとしたら身分不相応な生活をしている見栄っ張りな自分に気づくべきです。家具の日焼けが気になるのであればカーテンを引けばいいだけです。汚れるのが嫌だからと買った服を着ないのは変だと気づく必要があります。

また365日24時間で仕事をしているワーカーホリックでない限り休日の昼間は部屋で過ごすこともあるはずです。たまには部屋でのんびりランチをとって読書や音楽を楽しみたい時もあるでしょう。昼間から照明が必要な部屋でリラックスした休日を過ごせるとは思えません。

そもそも価格や眺望など全てが同じ条件で北向きと南向きの部屋のどちらかを選べと言われればほぼ全員が南向きを選ぶのですから通常のマンションでは北向きの部屋をあえて選ぶ理由はありません。

タワーマンションでは北向きの部屋の資産価値が最も高いというデータもありますが通常のマンションでは北向きの資産価値が特別に高いという傾向は見当たりません。通常のマンションで資産価値に歪みが出るのは階数によるものであり、方角による歪みはほとんど見受けられないのです。

北向きが安いのは価値が低いから安いのです。上層階の北向きの部屋は新築時から軒並み下落している厳しい現実を見る限り北向きの部屋を積極的に選ぶべきではないとの結論は揺るがないものになりそうです。もちろん私の狭い範囲の調査結果という断りを入れてはおきます。

②タワーマンションの場合

シティータワー武蔵小杉で北向きの実際の部屋を見学した際に「北向きだけれど、これだけ明るいなら買ってもいいかも」と思いました。北向きリビングの部屋でも買ってもいいと思えた理由は「窓の大きさ」でした。なにしろ北向きの部屋にもかかわらず照明を全てOFFにしても十分に明るいのです。

私がまさにそうだったのですが北向きの部屋を語る際に日照(日当たり)と採光(明るさ)を混在してしまうのですが実際には両者は似て非なるものだったです。

日照は方角で決まりますが採光は窓の大きさと数で決まります。つまり窓が大きいもしくは窓の数が多ければ北向きの部屋でも暗いジメジメした雰囲気にはならないのです。

さらに北向きの部屋は朝日や夕日の影響がないので午前や夕方で不必要に部屋の気温が上昇することがありません。大きな窓のデメリットである日照による気温上昇を排除しつつ採光と眺望のメリットが享受できるのです。

つまりシティタワー武蔵小杉のように壁一面が窓になっている部屋であれば北向きの部屋でも全く問題はありません。ましてやパークシティ武蔵小杉ザ・ガーデンのように北向きの部屋の眺望が確定かつ最も良いとなればなおさらです。北向きの部屋は太陽を背にするため順光で昼間の景色が楽しむので眺望が一層映えることになります。

さらにタワーマンションの北向きの部屋は資産価値の面で不利にはならないのでタワーマンションであれば総合的に評価して積極的に北向きの部屋を選んでも良いと思います。

なお一昔前は北向きの資産価値が最も高かったようですが最近はこの歪みは是正されているようです。デベロッパーも学習をしているということでしょう。

(2)東向きの部屋

以前にリビングが東向きの部屋に住んでいましたが部屋が明るいのは午前中までで午後以降は常に照明が必要なほど薄暗く、また冬の日中の寒さは体の芯まで凍えるほどでした。

そんな東向きの部屋を擁護する発言を調べてみると朝日が入るから暖かい朝が迎えられる、朝日は体に良い、西日が入らないから夕方に部屋が暑くならない、などなどほとんどが朝日についてばかりです。

邪推をすれば朝日以外に東向きの部屋のメリットは存在しないということでもあります。そもそもリビングに朝日が入ってもそれほど有難くはありません。朝日が入って欲しいのは寝室なのです。

また東向きを擁護している人の多くは予算の都合で南向きが買えなくて消去法で東向きの部屋を選んでいます。自らを慰めるように述べられている東向きのメリットを鵜呑みにするには無理があります。

もちろん南向きより価格が安いことも東向きの部屋のメリットではありますが、これまた邪推をすれば南向きの部屋の方が東向きの部屋よりも生活価値の面で優れていることの裏返しでもあるのです。

また資産価値の面でも東向きの部屋の方が南向きの部屋よりも優れているというデータは見当たりません。前述の通り資産価値に歪みが出るのは階数によるものであり、方角による歪みはほとんどないのです。

個人的には眺望、間取り、窓の大きさ、広さ、階数など全てが同じ好条件で方角だけが異なるのであれば南→北→西→東の順で選びます。リビングが東向きということは寝室の開口部は西向きになり寝室が常に暗いままになるからです。前述の通り寝室こそ朝日が入る東向きが望ましいのです。

もし寝室も含め全ての部屋が東向きのワイドスパンな間取りであれば東向きでもOKですがそんな間取りは存在しないので考えるだけ時間の無駄でしょう。東向きの部屋は積極的に選ぶべき部屋ではないと思います。

(3)西向きの部屋

西向きの部屋は午後から明るくなる代わりに午前は薄暗く何かと憂鬱な朝にテンションが上がりません。ただ寝室は東向きになるため典型的な田の字の間取りであれば東向きの部屋よりは望ましいと思います。

寝室が東向きであれば朝日を浴びながら準備ができます。特に女性の場合は蛍光灯の光ではなく自然光でメイクができるのは大きなメリットでしょう。

なお西向きの部屋のデメリットとして西日がきついことが挙げられます。これは本当で15時を過ぎるとカーテンを閉めることになるほどです。せっかくの夕日をカーテンで遮ってしまうのは勿体無いですが日差しが強烈で眩し過ぎるのです。

この西日のデメリットと午前中の薄暗さを考えると西向きの部屋も積極的に選ぶべき部屋ではないと考えます。

(4)南向きの部屋

①通常のマンションの場合

私は現在、南向きの部屋に住んでいますが南向きの快適さを実感しています。やはり南向きの部屋は日の出から日の入りまでずっと明るく暖かく居心地がとても良いです。

家族が日中を部屋で過ごすことが多いのであれば多少無理をしてでも南向きを購入すべきです。特に15階程度の通常のマンションではタワーマンションのような抜群の眺望はありませんから、日照がもつ価値はより大きくなります。

日本人の南向き好きはもはや宗教だ、欧米では南向きかどうかなんて気にしない、という最近ありがちな海外の価値観を持ち出している意見もありますが少々乱暴な意見です。

そもそも海外と日本は土地も歴史も違うのです。その国にはその国の歴史と文化かから生まれた価値観があるのです。日本で南向きの部屋が重視されるのは日本の価値観ですからそれを海外の価値観を持ち出してどうこう言うのは見当違いの野暮というものです。

話が脱線しましたが通常のマンションで南向きを選ばない理由はありません。通常のマンションであれば南向き一択と言って過言ではありません。

②タワーマンションの場合

タワーマンションの南向きは少々注意する必要があります。タワーマンションは往々にして窓が大きいので採光に優れていますが南向きに限ってはリビングが灼熱地獄になる場合があるのです。

私の住んでいる部屋のリビングの窓の一部はマンションの外壁と同じ並びでFIX窓になっているのですが庇がないため強烈な日照がリビングに直接差し込んできます。どのくらい強烈かというと「カーテンなしでは眩し過ぎて窓際で朝食がとれない」ほどです。

過ぎたるは及ばざるが如しとはまさにこのことです。低層マンションの我が家ですらこの有様ですから太陽に近いタワーマンションの中層階以上であればさらにとんでもない眩しさと暑さになる可能性があります。

冬であれば暖かいからと強烈な日照に我慢もできますが夏は朝から最新の省エネエアコンをフルパワーにしてしのぐことになるかもしれません。

実際に湾岸のタワーマンションにお呼ばれした際に南向きの暑さを確認できているのでタワーマンションの南向きの部屋には注意が必要だと言えます。タワーマンションの場合は採光と眺望次第では東西北も選択肢になり得るので南向き一択とする必要はないと思います。

(5)実は方角よりも窓の大きさと数が大切

ここまで部屋の向きについて東西南北の全てに言及してきましたが結局のところマンションの選ぶべき部屋の向きは「窓の大きさ」「窓の数」「眺望」の3つで決まります。

窓の大きさと数が十分であれば採光も風通しも確保できるので東西南北のどの部屋でもOKで、もし窓の大きさと数が不十分であれば一番日照時間が長い南向き一択となります。

「窓の大きさと数さえ十分に確保されていれば東西南北どの部屋を選んでも一長一短だから好きにすればいい」ここまで長々と書いてきましたがこんな単純な一言が結論なのです。

(6)本日の終わりに

マンションは不動産という投資対象であると同時に生活する場でもあります。その生活の場が快適であることはとても大切だと私は思っています。

間取り(前編)、階数(中編)、方角(後編)と書き散らしてきましたが部屋選びに絶対的な正解はありません。ただ知らないで選ぶのと知っていて選ぶのでは納得度が違うと私は考えています。少なくとも私はメリットとデメリットを知った上で納得して部屋を選びたいです。

ただネットや書籍を見ても著者が玄人すぎて素人の私が感じる素朴な部屋選びの疑問に対する回答はどこにも見当たらずマンション探しの迷路に迷い込み大変な苦労をしました。

そんな経験から初めてマンション探しをする人が納得する情報を素人目線で提供できたらと思い記事を書いてみました。玄人の皆さんにはツッコミどころ満載の記事ではあるかと思いますがゴマ粒ほどの知見をフル動員して精一杯書きました。

それでも今回の記事3部作がマンション探しをされている方の参考に少しでもなれたらこれ以上の幸せはありません。誰か一人でもお役に立つことを祈っています。

それでは今日はここまで。最後までお読みいただき本当にありがとうございました!!









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