第十二章:家具選びと新展開(第一部完)

はじめに

こんにちは、餅つき名人です。最終回一歩手前で中断していたマンション購入奮闘記を公開します。飽きてほったらかしていたものをなぜ今頃になって引っ張り出してきたのかは最後に公開します。

これまでのお話

妻の夢をかなえるために家を買うことになりました。候補だった千葉県の新築マンションが想像以上に価格が高く、これなら都内のほうがいいと都内の新築マンションに狙いを切り替えました。

しかし都心のマンション価格のあまりの高さに打ちのめされます。そして東京23区の東側に活路を求めていくのですが、それでも我が家の収入では買えない価格帯ばかりでした。こうして物件の絶対額を抑えるために中古マンションを、ランニング費用を抑えるために一戸建てを視野に入れて物件選びを仕切り直していきますが、一戸建ては夫婦二人には時期尚早と判断し中古マンションに狙いを定め物件探しを続けます。

並行して不動産コンサルタントへの相談やインターネットでの情報収集、関連書籍の購読も開始し徐々に知見を深めていきました。そして物件探しの中でお互いの金銭感覚が明らかになっていくと夫婦間に歩み寄ることができないほど大きな価値観の溝があることに気づきます

そして物件探しの後半になると夫婦仲はほぼ崩壊してしまい、妻のために始めた家探しが迷走しはじめます。なぜ家探しを続けているのか?そう思うことも多々ありました。もしかしたらこの家探しの旅が終わるときが夫婦関係が終わることになることを無意識に悟っていたのかもしれません。

そんな紆余曲折のすえに妻の実家近くの中古マンションを購入することが決まりましたが、同時に運命の日がやってきます。ついに離婚が決まったのです。

しかしマンションを購入してしまった以上、そこに住むしかありません。すぐに売却すると手数料の分だけ手元の現金が減ってしまうからです。住む以上は快適な住空間にしたいのでリフォームを決心し、これまた紆余曲折のすえにリフォーム業者を決め、リフォーム工事が完了しました。

しかし希望の旅立ちとなるはずだった引っ越しでまさかのトラブル発生です。依頼したアート引越センターがマンションのエントランスを破壊したままダンマリを決め込むという信じられない事態となり入居早々に管理組合に顔が出せなくなってしまったのです。

自分の運のなさを痛感しつつ25畳のLDKを少しでも快適な空間にすべく新居の最後のピースである家具選びを開始します。

著名デザイナーの家具

家具なんてニトリで十分だと考えていましたが、ピカピカにリフォームした広いリビングには素敵な家具を置きたいと思うのは人情です。

フランス語の洋書を所有する程度のル・コルビュジエ好きとしてはル・コルビュジエがデザインした椅子は捨てがたいです。

ジェネリック家具として大人気のイサム・ノグチの椅子の本物(本物は超巨大)も25畳のリビングなら映えるはずです。

しかし実物を見たらどうしても我が家のリビングと相性がいいとは思えません。少し濃いめの茶色を基調とした部屋には合わないのです。また私自身は和のしつらえが好きでして、どうもこれらのコッテリとした香水くさいデザインに親しみを持てませんでした。

価格が手ごろであればまだよかったのですが、本物と同党の品質の家具はやはり数十万円はすることもあり著名デザイナーの家具は早々に諦めました。

ニトリ

やはり初心に返ってニトリにしようとニトリに行きましたが、すでに数十万円もする家具を見て肥えてしまった目を満足させることはできませんでした。ディティールの甘さ、醸し出される庶民感、くすんだ色にしか見えない色使いなど数百万円もかけてリフォームしたリビングにはふさわしくありません。

価格は現実的なものでしたが、何千万円の住宅ローンを組んで金銭感覚が麻痺している私には価格が訴求力を持ちませんでした。ニトリの家具を置くならいい素材のちゃぶ台と座布団で十分だと感じたものです。

カンディハウス

きっかけ

質実剛健な家具はないかと暇さえあればインターネットで色々と探していたところ、愛知・岐阜を中心に営業されている「家具のフクタケ」のHP(http://www.kaguno-fukutake.jp)でカンディハウスの家具を知ることになります。

家具選びをした方なら共感してもらえると思いますが、家具が我が家にフィットするのか全くイメージがわかないのが家具選びの一番難しいところです。

しかし「家具のフクタケ」のHPでは実際に購入された家の納入事例が紹介されておりカンディハウスの家具が日常にどのくらい溶け込むのかという確認ができるのです。このことがカンディハウスに強い興味を持つきっかけとなりました。

ショールーム

本来であれば「家具のフクタケ」に行きたいところですが岐阜まで行くのは骨が折れます。カンディハウスのHP(https://www.condehouse.co.jp)を確認すると新宿(今は青山)にショールームがあるとのことで行ってみました。

閉店までたっぷり時間をかけてショールームでソファーやテーブルの品質を確認してこれなら我が家にピッタリとの確信を得ました。しかし価格はル・コルビュジエのソファーと同価格帯でなかなかのお値段です。ソファー、ダイニングテーブル、ダイニングチェアー、センターテーブル、ローボードあたりを全部揃えたいので100万円以上の出費になってしまいます。

ディスプレイセール

なんとか安くカンディハウスの家具を買えないかと思っていたところ展示品販売の機会があると店員さんが教えてくれました。後日その会場に行ってみると20〜30%程度の割引で展示品が販売されていて興奮したのを覚えています。

ただ定価でも売れるような人気商品は少なくてある程度の妥協が必要な品が多かったです。特にカンディハウスは張地の種類が豊富で張地が家具の顔であり個性となるので展示品の張地が気に入らないと途端に魅力がない家具になってしまうのです。

その日は運よく最高級の張地が施されたWING LUXのベンチが割安で販売されていたのでそれを購入しました。

出典:カンディハウス公式HP

ダイニングテーブル

上記のベンチがとても我が家にフィットしていることがわかったので次はダイニングテーブルを新調することにしました。当初はベンチと同じシリーズのWING LUXにしようと思っていましたが、麻雀やポーカーをするのに便利な丸テーブルのルントオムを購入しました。定価での購入でしたが座面を板のままにするなどカスタマイズしているのでその分満足度はかなり高いですし、使い勝手も抜群に良いです。

出典:カンディハウス公式HP

その後も続々と揃える

ダイニングテーブルは足の長さを調節するなどのカスタマイズが必要なので定価で購入しましたが、センターテーブル(WING LUX)、ローボード(WING LUX)、ミラーなどは展示品で十分と割り切って揃えていきました。

カンディハウスにしてよかった

家具を一通り揃えてすでに2年以上経過していますがカンディハウスの家具に不満は全くなく使い込むほどに馴染んできてとても満足しています。素材がよく作りがしっかりしていることがその要因でしょう。

いざ新生活へ

こうして満足のいく住空間が完成し、2度目の独身生活がスタートしました。1回結婚するともう結婚への憧れはなくなりまして一人の時間を大切にするようになります。新居に引っ越したことで生まれた新しい出会いがいくつもありましたし、結果的にですが中古マンションを購入してよかったのかもしれません。

新築マンション購入へ

ブログ開設の真実

とはいえ離婚の愚痴はスナックやクラブで吐き出すだけでは不十分です。そこでブログでも書いて毒素を吐き出そうと当ブログを開設しました。当ブログの開設の動機はマンション購入ノウハウと同時に離婚の愚痴を吐き出すためでした。

確かに当ブログの初期の記事を見ると離婚の愚痴に相当な文字数が割かれているのが分かります。しかし徐々に自分が離婚したことすら忘れてしまうようになり、いつしかマンション購入奮闘記は更新されなくなっていったのです。

高みの見物でいいのか

そしてブログの中心は「マンションレビュー」と「マンション購入ノウハウ」となり、私がマンション探しをしていた時に感じた疑問を解消する構成で記事を書いてきました。

ただ記事を書いていくうちに、そして反響が大きくになるにつれ心の中にこんな声が響いてくるようになったのです

「偉そうなこと言ってるけど、お前は今の市況の新築マンション買ってないよね?読者の方はこれからマンションを購入するのにお前はまぐれで購入できた含み益たっぷりのマンションから高みの見物ですか?御託を並べるのならリングに上がってこいよ!!

新築マンションを買おう

マンションの良し悪しが分かるのであれば良いマンションを見つけることができるはずです。購入者に不利なこの市況であってもです。読者の方はこれからリングに上がるのに自分はリングから降りて野次を飛ばしていたら読者の方はシラけてしまうのは当然です。なのであえて新築マンションを購入することにしました

そして、どうせリングに上がるのであればヘビー級のリングに上がった方が面白いでしょう。ヘビー級の価格帯である都心で新築マンションを購入します

すでに話は相当進んでいますが、その顛末はこのマンション購入奮闘記で記事にしていきますので引き続きご愛顧いただければ幸いです。マンション価格が暴落した時は笑ってやってください。

本日の終わりに

離婚と重なり散々苦労した1回目のマンション購入はなんとか幕を閉じましたが、まさか2回目のマンション購入に話が続くとは思ってもいませんでした。新し物好きなのでテレビは20台以上、デジカメは50台以上を買い替えてきましたがマンションも買い替えを繰り返すことになるのかもしれません。

実はカンディハウスの新作家具シリーズYUKARがとても気になっていて、新しいマンションの部屋の雰囲気にとてもマッチしそうなのです。せっかく新築マンションを購入するのであれば家具も新調したくなるのは仕方がないところでしょう。

出典:カンディハウス公式 HP

ただ新しい部屋は今の部屋とは真逆のコンパクトタイプなのでソファーなどは置かずにシンプルにちゃぶ台だけの生活でもいいかなとも考えています。ちゃぶ台の生活は正座も割座もするので足腰を鍛えるのにピッタリです。何より部屋が広く使えるのがちゃぶ台生活の最大のメリットです。

すでに離婚の愚痴は消え、新築マンションに心奪われた状態なのでこれまでのマンション購入奮闘記の恨みがましいテンションとは一転した奮闘記になってしまいました。読みづらい文章がさらに酷い物になったことをお詫びします。

ただブログ開設の目的だった「離婚の愚痴を吐き出す」が達成できたので個人的には満足ですし、こうして文字に起こせたことで一区切りがつきました。

それでは今日はここまで。支離滅裂な駄文を最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。新展開にご期待ください!!

18件のコメント

はじめまして。家具のフクタケの代表取締役の小川と申します。
家具の購入時に弊社のホームページを参考にして頂きありがとうございました。
またカンディハウスの良さを伝える事が出来た事を嬉しく思います。

コメントありがとうございます。当ブログの記事が少しでも御社のお役にたてたのなら嬉しいです。カンディハウスは地味だけれどとてもいい家具を作りますよね。我が家はベッド以外の家具はすべてカンディハウスで揃えるくらいお気に入りです。これからも頑張ってください。東京からこっそりと応援しています^^

餅つき名人様
新築買うんですね! おめでとうございます!
いつも楽しく拝見させて頂いておりまして、これからも都心or郊外両方とも物件のレビューや進捗状況など更新が待ち遠しいです 笑

埼玉の大宮近辺で探しておりますが、新築で竣工まで待ち、中を見てからのシティハウス大宮吉敷町か、中古でシティテラスさいたま新都心で悩んでおります。
メアドに直メでもいいので、お時間ある際は相談に乗って頂けたら幸いです。
ナナ

コメントありがとうございます。埼玉方面の事情には疎いので後ほど頼りになるコンサルタントをメールにて紹介します。きっとナナさんの力になってくれるはずです。また遊びにいらしてくださいね^^

こんにちわ、さぞかし良い物件に引っ越されるのでしょうね。現居は賃貸に出されるのですか?

私は千代田区の物件見て回ってますが、中々決めきれずにいます。パークホーム千代田淡路町は場所は最高なのに間取りが残念な点、とても共感してます。近々ブリリア秋葉原という物件の説明会に行ってきます。線路沿いで音がうるさそうですが。その分安ければいいなと願います。あとはシティハウス千代田外神田もよさそうです。

いつもコメントありがとうございます!!旧宅は売却することにしました。近いうちに記事にしますので楽しみにしていてください。

千代田区のマンションは立地と駅力はどれも抜群なのであとは「好みと妥協点」だと思います。日本も世界も株高ですから天変地異でもない限りしばらく新築マンション価格が下がることはないですし、千代田区の東側に限れば今よりもう一段の値上がりもあるかもしれません。相当に悩ましい状況ですが山田さんが納得できる新築マンションに巡り逢えるのを祈ってます^^

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